デジタルツイン+XRプロジェクション「TOKYO TORCH/トーチタワー」ツアー無事終了
デジタルツインとXRを活用した建築予定地の可視化効果の検証を目的に、「トーチタワー」予定地で開催したイベントは、さまざまな関係者から好評を博しました。

データメッシュジャパンは、三菱地所デザインが設計した「東京トーチ」街区内にある高さ約390メートルの建造物「トーチタワー」予定地でのXRプロジェクションツアーの実施に成功したことを発表する。この連携には、NTT コミュニケーションズ、NTT QONOQ、DataMesh も参加しました。
デジタルツインとXR技術を活用した計画建物の可視化効果の検証を目的としたXRプロジェクションツアーでは、NTTコミュニケーションズが国内で販売するDataMesh Directorを活用しました。このイベントは、三菱地所デザインの関係者を中心に3回開催され、延べ75名が参加しました。ツアーでは3D設計データ(BIM)を活用し、将来のトーチタワーを建設現場に投影しました。


取り組みの背景と効果 ~ステークホルダーインタビュー~
大石 康夫 (大石保夫) – 三菱地所設計 研究開発推進部長 (三菱地所設計/研究開発推進部長):
研究開発推進部では、新技術に関する情報収集・研究・調査を行っています。 NTTコミュニケーションズ様、QONOQ様と設計業務におけるXR技術の活用について協議していたところ、データメッシュ社のXR技術を紹介されトライアル検証を行うことになりました。
従来の設計作業では、2D パースやモデルを使用して設計の詳細を確認する必要がありました。しかし、一般の人々にとって空間配置を理解することは困難な場合があります。 MR技術を用いて建物の外観を3Dで可視化したものを実空間に投影することで、様々な場所から建物予定地を実物大で見ることができ、周囲環境との調和を容易に確認することができます。
さらに、超高層ビル「トーチタワー」の外観をMR技術で投影することで、従来の建物サイズ以上に空間認識を向上させました。 MR 投影に BIM データを使用することで、設計プロセスが加速および合理化され、効率の向上につながることが期待されていました。
松田 耕樹 (松田貢治) – 東京トーチ設計室マネージャー、三菱地所設計 (三菱地所設計/東京トーチ設計室長):
社会の要求と建築家の役割が急速に進化し続けるにつれて、クライアントの関与やリーダーシップが増加しています。したがって、設計者は、よりわかりやすい方法でクライアントにアーキテクチャを伝え、説明する責任が増大します。トーチタワーの場合はBIMを活用して設計を進めています。
BIMを使えば、図面が読めなくても空間の視覚認識をクライアントと共有することができます。従来の景観シミュレーションでは、クライアントが大型モニターで確認できるように CG またはビデオを作成する必要がありましたが、XR では、クライアントと設計者の両方が計画された建物を共有するためのより現実的なエクスペリエンスを提供します。
今後は、高層ビルが風に与える影響や災害時の光の感じ方の変化など、これまで予測が難しかった情報をXR技術で共有できるようになることが期待されます。このXR技術によるコミュニケーション強化は、関係者双方の進化に貢献することが期待されます。
平野 暁子 (平野 暁子) – 研究開発推進部、DX推進部 BIM推進室(兼務)、三菱地所設計アーキテクト (研究開発推進部、DX推進部BIM推進室(兼務)、アーキテクト):
XRの有効性は、建設予定の建物の完成後の姿や周囲の雰囲気をリアルタイムに共有できることにあります。トーチタワーの投影により、周囲の建物、街並み、人や車の動き、太陽光、風などを体感しながら等身大の映像を確認することができました。これにより、これまで想像していた以上に建物のイメージが「見える」ようになり、完成した建物をよりリアルに感じることができるようになりました。
今回の検証では、超高層ビルというこれまでにない規模であり、完成設計・プレ施工段階でのプロジェクトであったため、BIM設計データ(3Dデータ)のデータ量が膨大になりました。 iPad でのスムーズな投影を実現するために、データ量の削減に多大な努力が払われました。課題としては、解体現場の仮囲いや街路樹など一部の障害物を 3D データに含めることができないため、特に建物の基礎部分のリアリティが若干欠ける場合がありました。
今後は、後段の設計段階でのデータの効率的な軽量化や、既存のオブジェクト(カメラで撮影したもの)の3Dデータを取り込むことで、さらに臨場感が増し、活用の可能性が広がることが期待されます。
XRプロジェクションツアー参加者アンケート概要
調査内容: 目的: XR活用による計画建築物の見える化の有効性を検証。 XR プロジェクションの日付: 2023 年 4 月 12、19、21 日。参加者: 合計 75 名の参加者。調査回答者:57名(回答率:76%)
注: この記事のオリジナルの日本語版はここに公開されています。
さらに詳しく知りたいですか?主要な関係者の発言については、以下のビデオ(日本語)をご覧ください。